一通り説明が終わったのち、
精密検査を受ける必要があるので、
紹介状を書く。ついては、どの病院がよいか今決めてください
と言われた。
たぶんそう聞かれるだろう、と思っていたので、
一応、ネットで、病院ごとの子宮頸がんの症例数をチェックしておいた。
私は
「がん研はどうでしょうか?」
と聞いた。
がん有明病院(がん研)が一番多かったし、
がん研は母が入院していたところでもあった(大塚にあったころ)ので、
なんとなく気分が近い気がしたのだ。
しかし先生はいった。
「はっきりいってあなたぐらいの病気じゃ、がん研やがんセンターは大切にしてくれないわよ。
あそこは他の病院で治療できないようながんを専門にするところだから。」
なるほど。
でもしつこく聞いてみた。
「治療の症例数をみると、がん研が多かったんです。」
すると先生は、がさごそしながら1枚の紙を取り出して見せてくれた。
「これはあげることはできないけど、参考までに。」
病院の子宮がんの症例数が記載されていた。
飛びぬけて多いのはがん研だが、同じようなのに慶応病院がある。
やっぱり先生は重ねていう。
「がん研はあなたレベルの病気では大切にしてくれないよ。」
そうか。
でもすぐ病院を決めることはできない。もう少しリサーチしないと。
2~3日で決めて、後で先生に電話で伝えることにした。