自己紹介

40歳になって、久しぶりの健診で子宮頸がんが発覚。 2011年1月に円錐切除術をおこない、上皮内腺がん(腺がん 0期)と診断されました。 治療記録もかねて、日々のことつらつら書いてきます。
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2011年1月23日日曜日

入院4日目 -退院-


今日は退院日。

荷物をもって帰るのに電車ではさすがにつらかろうと、兄に横浜の自宅までの送迎を頼む。
退院手続きは9:00までにすませてください。ということだったので兄に8:30ごろ病院にきてね、と頼んでいたら、7:00すぎにやってきた。
早すぎるよん。

ま、退院手続きの時間まで、いろんなこと話せてよかった。

8:00 朝食




今朝、また看護士が変わる。
最後の検温/血圧測定、これから服用する抗生剤の説明。

でも、前夜の放置プレイの看護士から、退院手続きの話をまったく受けてないことがわかり、担当の看護士あたふた。

兄が
「おれ、こんな病院いやだ。」
とボソッとつぶやいたのがおかしい。

次回は、1月25日(火)に診察となりました。


9:30 退院手続き

日曜なので、通常の窓口は全部閉まっており、夜間・休日窓口で手続き。
結局、今日は休日で計算ができないので、後日入院費等の支払いをおこなうことに。
これをいわれるためだけでに20分待ち。

11:00 帰宅

兄の運転で横浜に。
夫がマンションの前で出迎えてくれている。

玄関の前に、小さいぼけの鉢植えが2つ、出迎えてくれている。

うるさい、あほ
なんだと、このぼけ

あほ、ぼけは、私たち夫婦の軽いやり取りで好んで使う単語。
思わず笑みがこぼれた。

あぁ、やっぱり家はいいなぁ。
夫が一生懸命掃除してくれた気配。でも隅のホコリが気になるけど、まぁよしとしよう。

豪華なバラとゆりの花束がテーブルを飾っている。
昨日、早々に病院から帰ったのは、この花束をとりにいく約束をしていたかららしい。

だって、Sakanaが帰ってきたときに、飾っておきたかったんだよ。

うふふ。
ありがとう。



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入院3日目 - 回復 -

6:00  点滴 終了

う、うれしい。点滴の針ささってる感触がずっとうっとおしかった。
この針の跡は、なんと1週間以上たってもかさぶたになって残ることになるのである。
ふぇ。

6:30 採血

目がさめてから、腸がぐるゅぐるゅとうごいて、ガスがでること数回。
おぉ。
麻酔によって停止していた腸が活動を再開したらしい。
動いてる、動いてる。
人体の神秘だ。

7:00 歩行訓練

さっそく歩行訓練ですよ、と看護士さんの付き合いのもとトイレまで移動。
起き上がるときふらつくか、と思ったけでど、そういうこともなく順調。
トイレの個室で看護士さんにカテーテル抜いてもらう。
痛い。

下の世話をしてもらう、ってこういうことなのね。
病気じゃなかったら絶対考えられないシチュエーションだ。
人間の尊厳、守りたいよなぁ。

マスクもとれ、点滴も抜け、カテーテルも抜け、
歩けるようになったと同時に、足のマッサージ機からも解放され

あぁすっきり、すっきり。

手術着からパジャマに着替えてやっと普通になりました。

8:10 朝食

腸が動き始めたと同時に、空腹感増大。
もう大変楽しみにしておりました。
重湯とかでるのかと思ったら、結構しっかりした固形物でうれしい。






8:40 内診

担当医の先生の内診で、詰められていたガーゼが抜かれる。
にょろにょろにょろにょろ、出て行く感触がいやだわぁ。

・ゼラチン質の茶色いものが出ることがあるか、止血剤なので問題ないです。
・頚管の癒着を防ぐために、7cmぐらいのピンクの管(直径0.5cmぐらい)が入ってます。
トイレ時に取れてしまったら、その旨次回の診察時に担当医に伝えてください。
できれば管もとっとてください(ひぇ~)。

下腹部に違和感とちょっとした生理痛みたいな痛みはあるものの、いたって元気だ。
体も起こせるので、午前は一人でテレビをみたり西原理恵子を読んだり。
毎日かあさんは、何度読んでも笑えるわぁ。

12:00 お昼ごはん













13:00

夫くる。
私からでてた管が全部なくなって、歩けるようになったのをみて大変に感激してる。下のローソンまで一緒にいく。
でも長距離あるくのは、まだちょっと不安だな。
ゆっくりゆっくり歩く。
病室に戻ってきたら、しゃっちょうさんと、Oセンセーがジャン・ポール・エヴァンのホールケーキをもってお見舞いにきてくださった。
無事手術がおわったことを喜んでくださる。
いろいろご心配とご迷惑をおかけしてすみません。

チョコに目がない夫はさっそくケーキにほおばってる。
夫もつかれてたのでしょう。お二人が帰られたのち、ソファで横になって寝る。
病室で二人。静かな時間。

15:00すぎ

母くる。

17:00

夫が帰宅したのと入れ替えに、Mちゃん、Kちゃんと立て続けにやってくる。
Mからはカタログハウスと、クロワッサンの雑誌の差し入れだ。
通販カタログが大好きなのだ。うれしい。
クロワッサンの特集は「下半身を細くする」だよ。
女4人集まるとかしましい、かしましい。
母が途中で帰宅してからも、MとKは21:00近くまでおしゃべりに花がさく。
Mが「それじゃ、マジソン郡の橋めざしたら?」と評したKの恋愛話など、話題は尽きず、息ができないほど大笑い。
こんなに腹筋つかったら傷によくないのではと思うほど。


こんだけ騒いでも何もいわれない。携帯電話かけ放題だったし。
個室にしてよかった。

それにしても、友達に感謝。
病院にいる間、楽しく話してあっというまに時間がすぎたように感じれたのはあなたたちにおかげです。
心強かった。
本当にありがとう。

私も今回、初めて入院して、病気の人の気持ちがわかりました。
もっと人に親切になれる気がします。
ちなみに夕食はこれ。ここから抗生剤を飲む。




しっかし、今朝の内診のあとは、放置プレイだったな。
昼からかわった看護士、いっさい病室に顔を出さず。
一回も検温・血圧の測定にこず、消灯の確認もなく、マイスリーもくれず、翌日の退院手続きについても一言もなかった。
手術後は手厚い看護はいらないってことなのかしら?

夫から電話。行きつけのレストランの2周年記念パーティに参加して楽しそう。
Sakanaもいればもっとよかったのに。
来年は一緒に行くよ。



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入院2日目 part3 -手術 -

「Sakana さ~ん、終わりましたよ~。」
声がする。
えっ、もう手術終わったんですか。
全身麻酔ってすごい。

最初に感じたことは、寒い、ということ。
寒い、寒い、と連呼していたら、なにかかけてくれました。
あの寒さはなんだったんだろう。

ストレッチャーに乗せられて回復室に向かう。
寝てるのでよく見えないが、他にも手術が終わったばかりの人がいる模様。先生が患者さんに話かけている声がする。
私の意識は結構しっかりしてるぞ。
私のそばには、麻酔医の先生がついている。

私「手術時間ってどのくらいだったんですか?」
麻酔医「ええと、36分ですね」
ほぼ予定通りとはいえ、短いですね~


麻酔医の先生、この後のことについて看護士さんと話してる。
私「今日はいくつ、手術するんですか?」
麻酔医「5つです。あと2つ。」
思わず、先生、大変ですね、お疲れ様です。っといったら
「いや~そういってくださる患者さんは少ないんです。うれし~な~。」
と喜ばれてしまいました。

足のバコバコが入ってない

しばらくすると、エコノミー症候群と同じ症状になることを防ぐためのエアーマッサージャーが足についていることに気がついたのが、どうやら、左足のほうが動いていない。
「あの~、足のバコバコ、左が入ってないみたいです。」
「あ~ごめんなさい。」
「あの~、今度は両方入っていないみたいです。」
「あ~ごめんなさい。」
「・・・」
私、意識しっかりあるからよかったですけど、うちの母みたいに術後に意識戻ってもうつらうつらして話せない人だったらどうすんでしょうか。
ちょっと不安になりました。

16:40  回復室から病室へ

どのくらいたったのでしょうか?
やっと回復室から病室に戻りましょう、ということに。もう意識ははっきり。
病室の前までストレッチャーで運ばれると、病室から、「かえってきた、かえってきた」という母とKちゃんの声が聞こえる。ばたばた二人が病室から出てきた。

病室でいつのまにかベッドに移され、酸素マスクがつけられる。

バルーン、いてぇじゃないか

担当医と看護士
「あら、バルーンが入ってないみたいです」
「あら、本当。」
なんて話してる。

「バルーンって何ですか。」
尿道カテーテルでした。

「ごめんなさいね、普通は麻酔が効いている内に入れるんですけど、Sakanaさん、麻酔の目覚めが早くて、あたふたして忘れてた。」
とあっさり。

ということで、ベッドの上で入れることに。うぉ~。痛ぇです。
麻酔効いてるうちに、入れておいてほしかった・・。

切ったものが・・

病室が整うと、母とKちゃんが戻ってきた。
直後に父も見舞いにやってきた。
とその直後に担当医の先生が、切ったものを持ってきてやってきた。
ホルマリン漬け。

「1.5cmの高さです。小さすぎず、大きすぎず、ぢょうどいい大きさ切れました。
これを検査に出して確認します。」

母とKは身を乗り出してみている。
先生がベットの脇み持ってきてくれて、私もじっくりみました。
なんか、こりっとしてる。いわば、ハツみたいな感じ?
夫が見なくてよかった。多分焼き鳥たべれなくなっちゃう。

父も病室の隅から動かず見ようとしない。
ふふ、男は弱いんだよねぇ。
母の手術のときも、父は摘出されたものをいきなり目の前に出されて固まって、なんだかその物体の向こう側みてたもんね。

担当医が去ったのち、私は、酸素マスクの下から手術室の様子を話していたのだが、術後休まないと回復が遅いだろうということで、3人は食堂へ。

しかし、これがなかなか寝れないのだ。
まず首を曲げられないため枕がなく、非常に寝にくい。
全身麻酔の場合、気道を確保するための管が入るので喉が痛くなるかも、といわれていたが、喉の痛みはほとんどない。全身麻酔をかけた後におこる、という吐き気もない。
そのかわり、ハラが痛い
半端なく痛い
生理痛のかなり重いバージョンといえばよいだろうか。

看護士に痛みを訴え、ボレタリンの座薬を入れてもらう。
大人になって座薬を入れてもらうのは初体験。
恥ずかしがってる場合じゃない。
でも痛みはとれず。
検温やら血圧測定やらで看護士の出入りが結構あって、寝れない。

18:45

これからデートよん、と帰宅したKちゃんと入れ替わりに、夫がやってくる。
私の姿を見るなり泣きそーな顔をして、ベッドの脇に座り込んだ。
点滴だとかカテーテルとか管が体から出てて、マスクもしてたんで、見た目が痛々しかったらしく
かなりショックを受けてる。
私の手をずっとにぎってくれる。

19:00

夫が来たことを見届けて、父と母が帰宅。
テレビで「ぴったんこカンカン」を夫とみる。
今日は安曇アナが高島政伸親子と、中華街をまわってるじゃん。
私の家は、中華街は3分のところにある。アツアツの肉まんだとかルーロー飯だとか次々映し出されて、う~んおいしそう。
退院したら行きたいところリストに、入れることにする。
それにしても安曇はおもしろい。

しっかし、下腹部の痛みがとれない。
看護師に訴えるものの、胃が荒れることを懸念した担当医が、
「我慢してくださいね。」と薬を追加してくれない。
もう一人の担当医にも訴えたが
「痛いですか?ま、そういうもんです。
お前はこの手術受けたんか。と、ちょっとむっとする。

20:30

夫、帰宅。
この日も自宅近くのいきつけの居酒屋でから揚げと日本酒を味わったようだ。

21:00 消灯

酸素マスクがとれた!
水も飲んでよいとのこと。
マイスリーと水を飲んで就寝。
でも2:00頃目がさめちゃったので、マイスリーもう一錠追加。
枕がないとこんなに眠りにくいとは。

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入院2日目 part2 -手術の前まで-

点滴入れた後は、動きにくいこともあって
ベットで暇つぶし。

手術は午後、とだけいわれて正確な時間は30分ぐらい前にならないとわからないらしい。
看護士からなんとか聞き出した情報によると、私の前に2人がいて、そのあと。多分14:00ぐらい。
下手すると、17:00ぐらになるかも。
ということなので、ゆっくり待つしかありません。

12:00 

母とKちゃんが前後して到着。
Kちゃん、手術日にまで来てくれてありがとう。

母 「食べれない人の前で申し訳ないわ」
っていいながら、テレビの後ろに隠れて、持参したサンドイッチをぱくぱく。
あなたはテレビに隠れてるんですけど、サンドイッチだけ、はみ出て見えてます。

女3人、かしましくしゃべりまくる。

14:00  呼び出しかかる

しゃべりまくってるとき、看護士さんがやってくる。
「あと20分で手術室行きます。準備お願いします。」

あらっ、ほんとに急なのね。
急にそわそわする母。私は最後にトイレにいってすっきり、準備完了。

Kちゃんが夫に電話してくれて、電話で夫と話せた。
そこに行けなくてごめんね。待ってるからね。と言ってくれる。
ちょっと泣きたくなる。

14:20 手術室へGo

手術棟まで、てくてく歩いていきます。
慶応ではどんな病気もそうするそう。

眼鏡をはずして歩くので、視界がぼやけてなんだか現実感がない。
かえってよいかも。
母とKちゃんも後ろから付いてくる。

手術棟の前で、記念写真をパチリ。
母はあきれていたが、看護士さんは
「そのくらいのほうがいいです」と笑ってました。
母とKちゃんとしばしの別れ。「がんばれ~」といわれる。

手術棟に入ると、たくさんの部屋が両側にある青白い広い廊下。
途中でシャワーキャップみたいなのかぶってストレッチャーに移動。
この時点でかなりどきどきしてきました。でも眼鏡がないので、現実感やっぱりありません。
病棟の看護士さんから、手術専門の看護士さんにバトンタッチ。
いや~てきぱきてきぱきしとるな。

ストレッチャーで手術室へ。これが一番気持ち悪い。ぐるぐるぐるぐる。目が回る。
ずっと目つぶってる。

結構長いこと移動したな、とおもったら、バちっぃと止まった。
ここが手術室なのね。

手術着のT崎先生がいる。
「よく眠れましたか?」
あぁ、先生、眠れなかったんです。
「そうですか。すぐ終わりますからね。」
どうぞよろしくお願いいたします。
先生がとてもたくましく見える。

手術台にうつされ、あれよあれよというまに心電図の電極だとか、酸素飽和度はかるやつとかマスクとか、次々といろんなものをつけられる。
シャワーキャップの額まわりがかゆい。気になる。かゆい。
麻酔がきいたら、かゆみは感じなくなるから、大丈夫だよなぁ、とくだらないことを思う。

「あれあれ、下履いたままだね。」
そうですよね。私も気になってました。
てきぱき看護士さんが、下を脱がそうとする。が、しかし。
今日履いてたパンツ、ちょっと小さかったのようぅううう。
「あら、きついわね、よいしょっと。」
あられもない感じで、脱がされる。

「は~い、麻酔入りますよ。ちょっと冷たくなった気がします」

という言葉とともに、点滴が入っていた左手首に冷た~い感触。
へぇ、こんな感じなのか、と思ったとたん、
意識がなくなりました。

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入院2日目 part1 -手術日の朝-

1月14日(金)

4:00 

目が覚めちゃう。
う~ん、本格的に生理になってますけど。


6:00 

看護士の管理のもと、少量の水でホルモン剤飲む。
血があまりでませんように。


7:00   身支度とトイレ

担当医の先生やってきて、検温チェック。
生理のこと、ちょっと気にしてる。

先生、昨日も夜遅くまで、今日は朝早くから、ほんとうによく働く。
看護士さんも。
改めて感動。

本格的に目がさめちゃった。
もうすぐ点滴。点滴が入ると、自由に動けないから、今のうちに
念いりに足のむだ毛ちゃんの処理。
下の毛はそらないようなので、短く切りそろえておきました。
トイレは、かなり無理していきました。
だって、術後にもよおしちゃうと、体起こせないから、寝たままベッドの上ですることになります、っていうんですもん!
お願い、それだけは避けさせて。


7:50 


手術当日は朝から手術着だってんで、手術着に着替える。下は履いてていいっというので、パンツとパジャマ下着。


8:30  点滴開始

朝食の匂いが満ちているが、私は絶食絶飲。

午後の手術なので、それまでの脱水を防ぐため点滴を入れる。
点滴を入れるために、先生がやってきた。若い。かわいい。
あだちゆみ激似。
その上、とても優しい。
まだ身支度がととのってなかった私の様子をみて、2回も待ってくれた。

生まれて40年、入院はおろか、点滴も受けたことがない私。
採血はだいぶなれましたけど、ちょっと緊張。

先生が、左腕をトントン、右腕をトントン、
なんか針刺しにくいみたい。だいたい、採血の時も血管みつけるのに、結構時間かかってるし。
「スポーツしてらっしゃいましたか?腕の筋肉がとても発達されてますね。」

オブラートに包んだ表現で、さし口を探しまくる先生。
ごめんなさいね、私、テニスしてて右腕が大変太いの。

「手首はさけたいんですけど・・」
といいつつ結局、左手首の近くに、ぶすっ。

おっ、思ったよりいてぇじゃねぇか。
「すみません、手術用の点滴なので、通常よりちょっと太いんです。」

「もしかしたら点滴始めてですか?」
 私の緊張、察されてしまいました。

点滴入ると、本格的に病人になった気分です。



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2011年1月22日土曜日

入院1日目 part3 - 午後はゆっくり -

1月13日(木)

12:20  お昼ごはん

先生の術前の説明がおわって、緊張も解けないうちに
お昼ですよ。

量が・・、量が少ない!食事の紙に書いてあるのは「普通食(小)」。
入院の手引きみたら、40歳以上は、一日1400Kcalだって。
うっそ~ん。

夫と二人で、三口で食して、新館の上のレストランにいくことにする。
向こうにあるのは、夫の手。


 12:30 内診&採血

レストランに行く前に、I藤先生とI部先生による内診。
今朝からの出血が続いているけど、どうもこの感じは、一時の出血じゃなくて生理。
まぁ、周期としてはどんぴしゃりよ。

先生方も「う~ん、ホルモン剤足りなかったみたいですね~。
このくらいの量なら手術も大丈夫でしょうかねぇ。がんばります。」
だって。
ふえぇ~。
とりあえず出血量を減らすためにホルモン剤は明日まで引き続き飲むことに。

よかった~!不正出血じゃなかった!生理でありがとう!
不正出血か・・・!?という不安な気持ちもすっかりなくなりました。

13:30  レストランで食事 

レストランで夫と合流。

ここは眺めがすばらしい。夫、
すでにビール小瓶をあけている。
しばらくビールとおさらばの私も、ちびり。
お食事もおいしくいただきました。

後ろの席には、足を折ったらしい外国人の人が、かわいい日本人女性とデート、かとおもったら、日本語レッスンしてた。
その人の名前が夫の名前と同じで、二人で思わず耳を傾けてしまう。
ちなみに、私は日本語教師もしてた。

「僕が、~するはずがない」文型の練習らしい。



15:30  Kちゃんやってくる

イギリスから一時帰国しているKちゃんがお見舞いに。
おいしいプリンをもってきてくれてる。、
ありがとう。


もう、まないたの鯉。説明も十分受けた。不安もない。
でもひどい頭痛がでて、ロキソニンを処方してもらう。







18:30

夕食。結構、この量になれたわ。
とおもったら、食べっぱなしだから、おなかすいてないのね。




途中、予約をいれたお風呂に入りにいきました。
明日の手術に備えて、体ごしごし。
20分じゃ短いわ。

面会は19:00までだけど、個室だからか、Kちゃんは20:00すぎまでいてくれて、
しゃべり通し。
夫も20:20ごろ帰宅。


21:00  麻酔医の説明

ずっとまってた、麻酔医の先生の説明。
これも若い男の先生だ。
「消灯前になってしまってすみません。」

丁寧に全身麻酔について説明してもらう。
10分以上説明してくれたのかな?
ありがとうございます。

 消灯

21:00以降、明日いっぱいは絶食絶飲。
最後にちょこっと水を飲む。
看護士が、病室に消灯の確認と、血圧のチェックにやってくる。

病室がものすごく乾燥しているので、バスタオルを濡らしてかけておく。
まだ寝れないので、美顔マスク。

処方してもらってたマイスリー(睡眠導入剤) を2錠飲む。
あれ?あれ?
1錠だっけ?

Kちゃんとメールしてたけど、後で読んだら、文章メロメロ。
母と電話したけど、あんまり覚えてない。どうもそれまで黙っていた不妊治療のことを漏らしちゃったらしい。
トイレに行こうと思ったけど、風景がぐにゃ~と歪んでる。

はじめてマイスリーではじめてラリったようです。

夫から、電話で、帰ってからいつも二人でいく居酒屋で鳥のからあげ食べて日本酒飲んだ、という報告を受けた時点で記憶がなくなりました。


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入院1日目 part2 - いきなり先生の術前説明-

1月13日(木)

病室にたどりついて
すぐ看護士さんから病棟のざっとした説明を受け、
身長、体重、血圧をはかる。

荷物を片づていると、担当医というI藤先生が挨拶にやってきて
「いま、たまたまT崎先生が時間があいているので、手術の説明しますね。」

おいおい、明日の午前中じゃなかったんか?
母は明日の術前説明にくるつもりでいるぞ。

私の主治医はT崎先生、担当医はI藤先生、I部先生。3人体制だ。
I藤先生、I部先生は若い女性。20代後半~30代初めか。

11:00
説明室が埋っている、ということで病室で説明をすることに。
担当医の先生2人であれよあれよという間に、机といすを並べて準備完了。

T崎先生が入ってきて、説明開始。

結果からいうと、1時間6分にわたり懇切丁寧に説明をしてくださった。
なぜ、この治療が必要なのか、
慶応病院では治療Aはするが、治療Bはしない、それはなぜが、
ということを、過去のデータ、他病院での治療方法との違いを交えながら
詳しく説明してくださった。

私や夫からの質問に対しても、
「手術には直接関係ないですが」といいながらも
嫌がる顔もせずに、図を描きながら、回答。

父や母のがんの時も、術前の説明受けたけど、ここまで懇切丁寧な説明ではなかった。
感謝している。
T崎先生への信頼感が一気にアップ。

イギリス人の夫は
「僕のおばあさんのときも、おじいさんのときも、ぼくの膝の手術のときもこんな説明受けたことがない。イギリスではこんな丁寧な説明はない。このシステムはすごいね。」
と称賛。
ものすご~くびっくりしていた。


----先生のお話の抜粋--ほんとに抜粋--------------------------------------------------------


【現在の診断】

0期の扁平上皮がん
0期の腺がん

が疑われる。
腺がんは、最初の細胞診ではでたが、過去2回の組織診ではでていない。
が疑われる以上、通常よりも、円錐の高さを高め(2cmぐらい)に切り取る必要がある。

【もし手術しなかったら】

50%は0期のまま、残り50%は浸潤する


【手術の後遺症】


・術後の出血
傷口のやけどが治るのに6~8週間必要。
完全に治癒するには10週を要する。

出血は2週間目がMAXで、6週間は出血がだらだら続く。
先生の許可がでるまで、おフロ・性交はいけません。

大出血がおこったら、かならず病院に連絡すること。
「大出血」とは、生理のひどいのが30分ぐらいで続くみたいな感じ。
いままでの経験から、大出血をおこした人には、それなりの理由がある。
たいていは許可が出る前に、自転車のったり性交したりしていたことが原因。

・感染

傷口からの感染を防ぐため、術後1週間は抗生物質を飲む。
感染しやすいおフロもだめ。
38℃の熱がでたら、すぐ病院へ連絡すること。


・閉塞
1%の確率で子宮頚管の閉塞をおこす。
閉塞がおきると、、月経血が外に出ない「月経モリミナ」と呼ばれる症状をおこし、激しい生理痛になる。


・早産の可能性
通常で4%の早産率が、術後では10%の確率になる。
また、通常より早い週、30週~34週での早産がおこることが多い。
妊娠したら、かならず30週から医者に注意してもらうように促すこと。


【退院後の予定】
病理の検査結果は4週間後。
その検査結果によって、経過観察になるか、追加治療が必要かを判断。

経過観察なら、傷口が治癒したと思われたら(約10週後)、細胞診をおこない、
以降、3カ月ごとに2年間。

2年間なにもなければ、キャンサーフリーに。
「2年」の意味とは、2.4%~2.7%は2年間に再発する可能性がある。
再発は同じ場所(子宮頚部)


【質問と回答】


Q:妊娠を望んでいますが、いつごろから不妊治療を開始してよいのでしょうか。
A:術後4ヶ月もたてば、問題ないですよ。

*夫も私も、何かの文献やネットの情報から術後1年は無理だろう、と思っていたのでびっくり。
嬉しい。

Q:妊娠をした場合、早産を防ぐために子宮頚部を縛る「シロッカー」は処置してもらえるんでしょうか?
A:慶応病院では、シロッカーはしません。
過去処置していたことがありますが、思ったほど有効である、というデータがでてません。
個人的には、シロッカーが感染の原因となり早産を誘発する原因にもなることがあると考えてます。


Q:男性側のウイルスはそのままでも男性に問題はないのでしょうか。
A:ほぼ問題ありません。
なぜ男性がウイルスにかかってもがんにならないかというと、陰茎の上皮の構造と、子宮頚部の上皮の構造が異なるからです。
陰茎の上皮は厚くカバーされているので、ウイルスが侵入することがほとんどないので、気にすることはありません。


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入院1日目 part1 -出血の朝-


やっと入院時期のことを書く気力がわいてきた。
ここからは当時のことを回想してます。


1月13日(木)

本来なら、今日が手術日。
休みをとっていた夫が入院するのに一緒に来てくれる。
今日は一人でもいいよ、といったが荷物も多かったし、心強くなったし、
きてもらってよかった。

気になってるのは、今朝性交直後にあらわれた出血
ぎょっ
生理が術日にあたらないように、処方されたホルモン剤飲んでる。
生理のはずがない。
性交後の出血は、この病気の自覚症状の1つだ。
不安増大
いままでなかったのに!?入院当日にですか?!

10:00

あたふたしながら、いわれていた時間ぎりぎりに到着。

こんなに入院する人いるんですか、今日。さすが大学病院。
おっと、必要書類に署名をしてませんでした!
待ち時間にあわてて記入。
えんえん待って、やっと手続きの順番がまわってくる。

病室にたどりついたのは、10:30だ。

いや~びっくり。
旧館のほうだからか。古い。古い。
エレベータを上がり、長い廊下を抜けて病棟についたときに、目の前に立ちはだかったのは
鉄の扉だ。

えっ。ここは、旧共産圏の収容所ですか。

重い扉をあけると、細く長い廊下が続く。
お世話になる病棟だ。

お見舞いにきてくれたMちゃんが、
「理科室の匂いがする」
と表現した廊下。
たしかに。うまいこという。

手前は大部屋、奥が個室だ。
個室は広い。8畳ほどあり、古いながらも明るくて、
ちょっとほっとする。

・ベットの脇には、物入れとテレビ。テレビカードが必要だ。
・半畳ほどのクローゼット
・2人がけの小さいソファと、パイプ椅子

洗面台と、冷蔵庫もついてる。

これはうれしい。

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