自己紹介

40歳になって、久しぶりの健診で子宮頸がんが発覚。 2011年1月に円錐切除術をおこない、上皮内腺がん(腺がん 0期)と診断されました。 治療記録もかねて、日々のことつらつら書いてきます。

2011年1月22日土曜日

入院1日目 part2 - いきなり先生の術前説明-

1月13日(木)

病室にたどりついて
すぐ看護士さんから病棟のざっとした説明を受け、
身長、体重、血圧をはかる。

荷物を片づていると、担当医というI藤先生が挨拶にやってきて
「いま、たまたまT崎先生が時間があいているので、手術の説明しますね。」

おいおい、明日の午前中じゃなかったんか?
母は明日の術前説明にくるつもりでいるぞ。

私の主治医はT崎先生、担当医はI藤先生、I部先生。3人体制だ。
I藤先生、I部先生は若い女性。20代後半~30代初めか。

11:00
説明室が埋っている、ということで病室で説明をすることに。
担当医の先生2人であれよあれよという間に、机といすを並べて準備完了。

T崎先生が入ってきて、説明開始。

結果からいうと、1時間6分にわたり懇切丁寧に説明をしてくださった。
なぜ、この治療が必要なのか、
慶応病院では治療Aはするが、治療Bはしない、それはなぜが、
ということを、過去のデータ、他病院での治療方法との違いを交えながら
詳しく説明してくださった。

私や夫からの質問に対しても、
「手術には直接関係ないですが」といいながらも
嫌がる顔もせずに、図を描きながら、回答。

父や母のがんの時も、術前の説明受けたけど、ここまで懇切丁寧な説明ではなかった。
感謝している。
T崎先生への信頼感が一気にアップ。

イギリス人の夫は
「僕のおばあさんのときも、おじいさんのときも、ぼくの膝の手術のときもこんな説明受けたことがない。イギリスではこんな丁寧な説明はない。このシステムはすごいね。」
と称賛。
ものすご~くびっくりしていた。


----先生のお話の抜粋--ほんとに抜粋--------------------------------------------------------


【現在の診断】

0期の扁平上皮がん
0期の腺がん

が疑われる。
腺がんは、最初の細胞診ではでたが、過去2回の組織診ではでていない。
が疑われる以上、通常よりも、円錐の高さを高め(2cmぐらい)に切り取る必要がある。

【もし手術しなかったら】

50%は0期のまま、残り50%は浸潤する


【手術の後遺症】


・術後の出血
傷口のやけどが治るのに6~8週間必要。
完全に治癒するには10週を要する。

出血は2週間目がMAXで、6週間は出血がだらだら続く。
先生の許可がでるまで、おフロ・性交はいけません。

大出血がおこったら、かならず病院に連絡すること。
「大出血」とは、生理のひどいのが30分ぐらいで続くみたいな感じ。
いままでの経験から、大出血をおこした人には、それなりの理由がある。
たいていは許可が出る前に、自転車のったり性交したりしていたことが原因。

・感染

傷口からの感染を防ぐため、術後1週間は抗生物質を飲む。
感染しやすいおフロもだめ。
38℃の熱がでたら、すぐ病院へ連絡すること。


・閉塞
1%の確率で子宮頚管の閉塞をおこす。
閉塞がおきると、、月経血が外に出ない「月経モリミナ」と呼ばれる症状をおこし、激しい生理痛になる。


・早産の可能性
通常で4%の早産率が、術後では10%の確率になる。
また、通常より早い週、30週~34週での早産がおこることが多い。
妊娠したら、かならず30週から医者に注意してもらうように促すこと。


【退院後の予定】
病理の検査結果は4週間後。
その検査結果によって、経過観察になるか、追加治療が必要かを判断。

経過観察なら、傷口が治癒したと思われたら(約10週後)、細胞診をおこない、
以降、3カ月ごとに2年間。

2年間なにもなければ、キャンサーフリーに。
「2年」の意味とは、2.4%~2.7%は2年間に再発する可能性がある。
再発は同じ場所(子宮頚部)


【質問と回答】


Q:妊娠を望んでいますが、いつごろから不妊治療を開始してよいのでしょうか。
A:術後4ヶ月もたてば、問題ないですよ。

*夫も私も、何かの文献やネットの情報から術後1年は無理だろう、と思っていたのでびっくり。
嬉しい。

Q:妊娠をした場合、早産を防ぐために子宮頚部を縛る「シロッカー」は処置してもらえるんでしょうか?
A:慶応病院では、シロッカーはしません。
過去処置していたことがありますが、思ったほど有効である、というデータがでてません。
個人的には、シロッカーが感染の原因となり早産を誘発する原因にもなることがあると考えてます。


Q:男性側のウイルスはそのままでも男性に問題はないのでしょうか。
A:ほぼ問題ありません。
なぜ男性がウイルスにかかってもがんにならないかというと、陰茎の上皮の構造と、子宮頚部の上皮の構造が異なるからです。
陰茎の上皮は厚くカバーされているので、ウイルスが侵入することがほとんどないので、気にすることはありません。


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