自己紹介

40歳になって、久しぶりの健診で子宮頸がんが発覚。 2011年1月に円錐切除術をおこない、上皮内腺がん(腺がん 0期)と診断されました。 治療記録もかねて、日々のことつらつら書いてきます。

2011年1月4日火曜日

親に言う

あけましておめでとうございます。今年はいい年になりますように。

手術のことを、親にいつ言うか。
入院の日程も決まり、2010年から持ち越していた問題。

31日から夫と私の実家に戻り、のんべんだらりと過ごしながらも、頭はそれでいっぱい。
3日には仕事が始まるから、2日中には言わなくてはならない。

夫が、
「お昼を食べ終わって、皆でお茶しているときはどう?」
というので、そうすることにする。

皆でうどんをすすり、ほうじ茶で一息を入れているとき、
「今だと思う?今かなぁ?」
何度も、夫の顔を見ながら、タイミングを計るが言い出せない。

妙な沈黙が続いた気がするが、べつに父も母も気にとめてないようだ。
 結局、言い出せないうちに、母はキッチンに戻り、父はコンピュータに向かい始めた。

「じゃ、夕飯の後だね。とりあえず、初詣いこ。」

夕飯も、シャンパン、ワイン2本をあけ、陽気に過ぎる。
しかし、もう夜も深まってきた。父がそろそろ寝にいく時間だ。

言わなきゃ。言わなきゃ。
夫の顔を見る。夫も私の顔を見てる。
でも、私は何も言い出せない。

さすがに父と母が怪訝そうな顔をしている。

見かねた夫が切り出した。
「sakana-chanから話があります。sakana-chanはこの間、がん検診に行きましたね。そのときにちょっと異常が見つかりました。」

私は両親の顔が見れない。
思わず涙があふれ、ティッシュでぬぐう。

「子宮がん健診で、高度異型性というのが見つかって、もっと詳しい検査をするために今度入院する」

実際よりちょっと軽めに伝えた。

そんなん、何でもないことなんだから、泣かなくてよろしい。
検査なんだから、誰でもしてることだ。
いずれにしても、早くに見つかってよかったじゃないか。

父は、私を励ますつもりで、"何でもないことだ"ということを強調している。
母はさすがに女親だけに子宮頸がんのことも知ってたし、どっしりしてる。

一度伝えてしまえば、こっちのもんだった。
今までの経緯や保険のことなど、ようしゃべった。

しかし、父にはやはりショックだったようだ。
私と母が話しているのを聞いているのか、聞いていないのか。
普通であればベッドに入っている時間なのに、私たちには背を向け、リビングのソファに座ってずっとテレビに向かっていた。

でも、親に言って、つかえが取れた。一つ問題クリアだ。

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