仕事中、母親から携帯に電話が入った。
またたいしたこともないことで、電話してきたのかと
半ばうんざりしながらも、万が一なにかあったのかと出ると、
"高井戸健診クリニックの○○さんから、電話があった。都合のよい時間に連絡ほしいらしいよ。
電話番号いうね。"
というではないか。
どきっ。
クリニックから連絡?この間とったマンモになんかあったのか?
母親の声からもわずかながらも、心配そうな気配がうかがえる。
"あ~わかったわかった。住所かなにかの問題でしょ。連絡してみる。"
速攻電話を切り上げ、事務所の外に出て、
今きいたばかりのクリニックの電話番号に電話をした。
「突然電話してごめんなさいね。実は先日あなたがうけた
子宮がん健診で、悪性細胞が見つかってがんの疑いがあるので、
一度説明したいと思います。クリニックにきていただけるかしら?」
異常?
乳がんじゃなくて、子宮?
へ?
"悪性細胞"
"がん"
と聞いただけで、ひざが震えて階段に座りこんでしまった。
なんとか日にちの予約だけはしたものの
何を話したかあまり覚えてない。
"がん"なんだ、私"がん"なんだ。
そう思っただけで、泣けてきた。
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