私の病理検査の結果が追加治療なし、ということで、両親が大変喜んでくれてお祝いのランチをしましょう、という。
私も夫も"鉄板焼き"というものを体験したことがなかったので、ここぞとばかりにリクエストしたところ、お台場のホテル日航東京の「銀杏」で乾杯ということになった。
追加治療がない、ということに不安を抱えていた私は、
お祝いしてくれちゃって、この後、やっぱり追加治療しましょう、って話になったら本当に申し訳ない、とちょいとブルーな気分ではあった。
しかし、手術はうまくいって、いまこうして健康を取り戻しているのだ。楽しもうではないか、と気分チェンジ。
お台場なんて、そうそう行くことがないので、ゆりかもめからの眺めが楽しい楽しい。
夫も私もおのぼりさん気分だ。
鉄板焼きも、ランチメニューとは思えぬ豪華なラインナップとボリューム。
う~ん、おいしい。
父も奮発してワインをマルゴーに!
焼き手とも会話が弾んで大満足。
こうして両親と夫と楽しく食事をいただける幸せを、しみじみとかみしめる。
鉄板焼きのテーブルには他のお客さんもいたし、焼き手もいたので、食事中に病気のことを話すことはなかった。
帰り際に父が
「手術をね、するまでっていうのは、それはなんともいえない気分だよね。
ぼくの場合も検査でわかってから手術するまで8ヶ月はあったからね。人には言わないけどね、その間は本当になんともいえずいやな気持ちのもんだよ。」
とボソっといった。
自分の弱みを見せたり、心情を吐露することがない父がいった言葉。
おそらく私に対しての慰労の気持ちと同情の気持ちからだろう。
ほんとうに心配かけてすみませんでした。
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