ある日は牡鹿半島の給分浜というところへ。
家をすっかり流された人の、その家の跡地に畑をつくるのだ。
危険すぎて、同じ土地に家はたてられないんだって。
それに畑づくりには、仮設住宅に引きこもりになりがちになる被災者に外にでる機会を作る、という意味がある。
周りには家はのこっていない。船が陸に残されたままだったりする。
まずは残っている瓦礫のや石を取り除く。
土をもり、その周りを拾ってきたブロックや石で囲む。土が流れないように。
更にその周りに、裏の山から切ってきた竹で作ったポールをたてる。
地ならしがおわったら、トラック3杯分の土と一杯の牛肥をまぜながら、10平方に平らになるようもっていくのだ。
これがなかなかの重労働よ。
これができた畑。
ここはおばあちゃんの家だった。
今はここから少し丘に上がったところの仮設にすんでる。
寒いから家に入ってください、っていっても、私たちとずっと畑にいた。
おばあちゃん、エルメスのスカーフして、香水つけてるのよ。
おしゃれを忘れないおばあちゃんに、私は心底感動した。
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